ローマ法王のすごいところ

今年の四月、シリア人難民3家族(計12名)が、カトリック教会のフランシスコ法王によって、ローマへ受け入れられました。シリア人難民の彼らは生活先を提供されただけではなく、新しい国で自立した生活をおくることができるよう、イタリア語を学ぶ機会や、文化を学ぶ移民向けイタリア教室に通い、日々勉強をすることが提供されています。
フランシスコ法王は、カトリック教会のローマ司教であり、全世界のカトリック教徒の精神的指導者です。さらに、ヴァティカン市国の元首でもあります。このような偉大であり、大きな権力を持つフランシスコ法王の行動は、世界へ非常に強い影響をもたらします。法王の行っている「弱いものを受け入れ、弱いものに対して名誉を送る」という行動は、イエス・キリストの教えと合致しています。イエス・キリストは、「神は弱いものを選ぶ」と残しています。いろいろな意見がぶつかり合うような今の時代でも、正しいことを法王が率先して行っている姿を広めていくことで、今回の事例のように、シリアの難民10名だけでなく、世界中の難民の希望となっていると思います。少数派や、弱い組織に対しての最高権力者の積極的な行動が世の中の模範であり、世界をよりよくするために必要なことだと思いました。

テーマ〖ヨーロッパにおける宗教〗
はじめに
 私がこのテーマを選んだ理由は、第8週の「ヨーロッパの文化遺産」で紹介された、キリスト教美術の表現の多様性に興味を持ったからである。私は宗教に対し、ルールに縛られたとても堅苦しい分野であると誤解していた。多くの美術家たちは、自由な表現で神の姿を描き、信仰を深めている。宗教は、「神への服従」といった印象が強かったのだが、学習を通して未知のための誤解が多く存在することに気がついた。信仰を通して得るものはとても素晴らしいものばかりであり、お金では買うことのできない幸福を体験することができる。宗教が大きく影響しているヨーロッパの人生観、労働への価値観、ライフスタイルから、私たちが学び取れるものは多くある。人として学ぶべき宗教の魅力についてまとめたいと思い、このテーマについてレポートを書いていく。

本論
1.1宗教とは
神、または何らかのすぐれて尊く神聖なものに関する信仰。また、その教えやそれに基づく行いを宗教という。アメリカの心理学者ジェームズ・リューバによると、「宗教の定義は宗教学者の数ほどもある」とされており、「宗教定義集」では現在104の定義が挙げられている。宗教とは個人が自由に定義づけを行うことができ、自らが納得するような理解をすることができる。ため、宗教の定義は無限にあるとも考えられている。キリスト教美術、「受胎告知」では様々な構成描写により、宗教理解の多様性がはっきりと表れている。

 

 

 

 

 

 

 

 


キリスト教美術の存在意義は、自分が親交を深めるにあたってイメージしやすい宗教像を表現することであると考えた。このように、宗教とは自らが信仰対象を定め、信仰者が自由に定義を定めることができるものである。

1.2宗教の存在意義
 17世紀頃「科学」の発展まで、自然現象や災害の原因は神の怒りにあるとされていた。人々は神の怒りを鎮める手段として祈りや願い、捧げものを与え、宗教文化は発展していったとされている。科学が発展した今の時代でも人の力では解決できない「欲」を満たす手段としても受け継がれている。恋愛成就や学業成就。宗教は、今もなお科学で解決できない「何か」にこたえ続けている。

2.宗教が私たちに与えているもの
 科学が発展した今の時代でも途絶えることなく強く受け継がれる宗教は信仰者へ何を与えているのだろうか。ここでは3つの例を挙げながら、宗教が私たちにもたらすものについて考える。一つ目のテーマは「黄金律」である。黄金律とは「自分がしてもらいたいことを他人にもするべし」という教えである。キリスト教はもちろん、仏教やヒンドゥー教と、ヨーロッパ宗教のみならず、多くの宗教で共通してみられる教えである。このことから「他者への理解」は全人類共通に大切なことであるということがわかる。2つ目のテーマは「今を生きる」ということである。“今”を大切にし、集中することは自分自身を認め、現状に感謝し、愛することにつながるとされており、イエス・キリストは次のように述べている。「明日のことに思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その一日だけで十分だ。」イエスの主張では明日を心配することは時間の無駄遣いなのである。今を生きる。といった考えは、日々の生活をいとおしみ、今、に感謝をする「瞑想文化」に反映されている。3つ目は「自らの行いに責任を持つ」ということである。自分が行った悪は必ず帰ってくる。といった教えは多くの宗教で説かれつづけている。キリスト教では「カルマ」と呼ばれており、世で犯した罪は、死後の世界にまで引き継がれ、罰として必ず帰ってくるとされている。このような考えにより、ヨーロッパでは「神からの罰」という意識が強く、他者の目を意識した、日本人の「恥の文化」とは大きく違った考えであり、このような宗教背景が私たちの人生観にも大きく影響していると考えた。また、これほど基本的なことであっても、実際に日々このような行動をとることができているかと考えるとなかなか実行できていないことも事実である。

3.ヨーロッパ宗教をもっと身近に
 私たちは知識が浅いために宗教に対して、恐ろしさや堅苦しさのイメージが強く残ってしまっている。ところが、世の芸術家は自らがデザインした神の姿を信仰し、自分の手で宗教自体をカスタマイズしているのだ。グローバル化が進行する今の時代、私たちはたくさんの情報に触れ合う機会にあふれている。実は、クリスマスやバレンタインデーはキリスト教圏の年間行事の一つである。私たちは宗教にとらわれず楽しんでいる。ところが、宗教自体に対しての関心、多様感は感じられない。衝突や考えの違いを恐れる私たちは安全で居心地の良い「現状維持」を選んでしまう。日本古来の国文化がこのような結果を招いているのかもしれない。しかしヨーロッパ宗教から学べる事は多くあり、私たちは今後より広い視野を持って自分の人生を自由に選ぶべきである。私たちの生活はもっと良いもの、幸福に満ちたものへと変えていけるはずである。年間行事に楽しい「クリスマス」を取り入れたように、これからの生活に「自分が何かを信仰すること」を取り入れることは、私たちが今までに味わったことのないような幸福、エネルギーをもたらすのではないかと考える。そのためにももっと宗教と触れ合えるような情報システムを強化するべきである。今後このような宗教の多様性、宗教理解の機会が広まれば、世界はより強いつながりを持ち、新たな可能性は広がるのではないだろうか。私は夏、アメリカ語学留学へ参加する。「日本が取り込むべき宗教文化」を探すことを一つの学習テーマとして記録していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 


【参考文献】
聖書を題材にした絵画
http://ippanseisho.nomaki.jp/seishokaiga.html
受胎告知の絵画15選
http://mementmori-art.com/archives/20527292.html
絵画で見る配色
https://ameblo.jp/color-color/entry-10342437849.html
世界の宗教から学べる教訓
https://www.lifehacker.jp/2014/08/140825religion_lesson.html
宗教に対する寛容と多様性
https://www.scientologyreligion.jp/religious-expertises/religious-toleration/culture-boundedness-in-the-definition-of-religion.html

 

 

 

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大学生 レポートの書き方 「最高級の歯ブラシ 一本7000円の歯ブラシはなぜ売れるのか」

起 はじめに
 私は最近不満なことがある。「近くて便利」「あなたとコンビに」「驚安の殿堂」の影響で、私たちの生活、消費行動はコントロールされているのではないであろうか。圧倒的な低価格商品や、すぐに手に入るものを買わざるを得ない私たちは、自分の意志でモノを購入できているか。企業は本当に顧客のための商品を提供できているといえるのであろうか。これは、過剰なペネトレーションプライシングを行う企業の責任である。このようなビジネスモデルに不満がある私が取り上げる企業は、「株式会社グレーアンドネイビー」である。「顧客は、モノを値段ではなく価値で選ぶべきである」と考える私にとって、この企業の強いコンセプトを貫いたビジネスモデルに大変興味を持っている。モノのサービス化により、高い付加価値が求められる現代に対し、この企業では、消耗品に対する高価付加価値を行っている。独創性が高く、オンリーワンのプロダクトを提供するビジネスモデルではあるが、このようなコンセプトに顧客はついてこられるのだろうか。実際になぜこのようなプロダクトでビジネスが成り立つのであろうか。このような疑問を軸とし、レポートを作成していく。

承 本論
1.株式会社グレーアンドネイビー
株式会社グレーアンドネイビーは、代表取締役中村友憲を中心に、何気ない日常生活をワクワクさせることをミッションとし、2014年に会社設立。渋谷にオフィスを構えるベンチャー企業である。どこよりも強い思いと強いコンセプトを持った新しい挑戦を行っている。特に力を注いでいる事業は、2016年設立の歯ブラシブランド「BYTAPS」である。「世界一の歯磨き時間」をコンセプトに、一本6,900円の歯ブラシを販売している。このようなスキミングプライシングでプロダクトを販売するには、ただスーパーに並べていても売れるはずがない。私はグレイアンドネイビー社を訪問する機会があったため、代表取締役中村さんのお話を伺いつつ、考察をする。

2.2オペレーション
BYTAPSの販売方法では、ブランド価値を下げないために細心の注意を払っているという。主な販売方法は大きく2つ。1つ目は「三越」や「高島屋」といった高級百貨店への卸売り。2つ目は公式ホームページを経由したEC販売である。販売場所を丁寧に厳選し、商品価値を守っている。公式ホームページでは、作成工程のプロモーションビデオを公開しており、1本1本を丁寧に作る職人の姿をアピールしている。BYTAPSは実店舗を持たないことで固定費を大幅にカット。その代わりに、「ブランド価値創造」に投資をしているのである。ところが、厳選した販売方法や、実店舗を持たないことによるデメリットもある。市場が狭く、顧客との接点が少ないことが大きな課題である。BYTAPSの中村さんによると、「今後はAmazonでの販売も慎重に検討しており、市場拡大を狙っている」と、新たな施策を検討中であると語っていた。

2.3儲けのしくみ
 この歯ブラシ最大の特徴は、ハンドル部分とブラシ部分が分割できる独自設計である。ブラシ部分は交換可能であり、「ブラシカートリッジ定期購入システム」が用意されている。ブラシカートリッジは30日間隔で自宅のポストまで届き、届いた日に交換することを続けるだけで、正しいブラシ交換が無意識のうちに習慣づけられていく、という仕組みになっている。また、BYTAPSは、「健康な歯の一番の喜びは、食を自分の歯で楽しむことである」と考え、カートリッジと共に「食」に関する写真集を無料で送付するキャンペーンも実施している。価格は、ハンドルが 5,800 円(税別)、ブラシが30日おきの配送で1回 480 円(税別)である。
     

つまり、一度BYTAPSを購入、もしくは、プレゼントされた場合、BYTAPUSから部品を定期購入せざるを得ない仕組みになっているのである。この仕組みを活用し、2017年、BYTAPSは「クラシエフーズ」とタイアップを行い、「抽選で1,000名様に「 FRISK × BYTAPS イキな歯ブラシ」プレゼントキャンペーン」を実施。これを機に、ブラシカートリッジ定期購入を開始せざるを得なかった顧客も多くいるのではないだろうか。

 結 おわりに
 BYTAPSは、ハンドル部分とブラシ部分が分割できるといった独自設計により、自らオンリーワンを創造し、新たな商品価値を生み出している。さらに、「歯の健康のための正しいブラシ交換」といった+αの商品価値の根拠によって定期購入をうまく促し、顧客を満足させる仕組みを提供している。今までにこのような仕組みがなかったため、さらに、価格設定を自由に提案することができることも新事業の強みである。また、顧客にとって、「歯ブラシ」へのこだわりがあまり浸透していないことも重要である。人と直接触れ合う日用品は、今後の様々な分野でのIT化やIOTの進化にも負けない、新たな市場になるのではないかと考えた。競合となる大手高級歯ブラシメーカーがまだ存在しないからこそ若手メーカーが輝けるチャンスがあるのである。このような歯ブラシという既存のプロダクトに対し、新たな付加価値を創造することは今後期待されるイノベーションを経た現代的なビジネスモデルである。高価付加価値型のビジネスモデルを実現するためには、モノの性能だけではなく、モノに対するストーリーや、作り手の思いを顧客に伝える必要がある。つまり、「情報」自体が商品価値を向上させるのである。そのため、グレーアンドネイビーでは歯ブラシ一本のためにプロモーションビデオを作製。ホームページではBYTAPSのコンセプトを何度も記載し、この商品を通して「世界一の歯磨き時間が提供できる」ということを伝えている。BYTAPSは歯ブラシを販売することを通して「幸福な歯磨き時間」というストーリーを、消費者に提供しているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〖参考文献〗
【1】BYTAPS 公式ホームページ
https://www.bytaps.co
【2】(2017.11.15)株式会社グレーアンドネイビー
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/13717
【3】(2017.11.14)グレーアンドネイビー プレリリース情報
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000013717.html
【4】(2017.7.19)株式会社グレーアンドネイビー会社情報
https://www.wantedly.com/companies/company_7381261

 

 

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大学生 レポートの書き方 ブランドってどうしてワクワクするの?

 私が儲けのしくみの授業で特に興味を持った学習項目は、価格戦略の一つである「スキミング・プライシング(効果付加価値型)」である。私は、「CHANEL」や「GUCCI」のような圧倒的なブランド力にとても魅力を感じる。持っているだけで優越感を感じ、特別な気持ちになる。しかし、よく考えてみれば世の中にはずっと安くて性能のいいもの、「コストパフォーマンスの良いもの」であふれているはずである。もっと言ってしまえば、大手ブランド市場では「パクリ商品市場」も珍しいものではない。なぜ世の中の「スキミング・プライシング」は「ペネトレーションプライシング」のような低価格商品に負けないのであろうか。
私は高校時代、初めてのアルバイトの給料で高級傘ブランド「フルトンのビニール傘」を購入した。一本7000円もするその傘はまさに「スキミング・プライシング」である。コンビニに行けば、500円で購入できるビニール傘を15倍近くのお金を払って購入したのである。しかし私は大満足であり、今も愛用している。後悔もしていない。実は2本目の購入さえも考えている。いったいなぜこのような価格戦略が成り立ち、私のような顧客は満足するのであろうか。また、スキミングとは「すくいとる」という意味であるが、どのような顧客がすくいとられているのであろうか。
(2) 本論
 「フルトンのビニール傘」のようなとんでもない付加価値を可能にするには3つの理由がある。1つ目は「機能的価値」である。その製品自体の機能、品質、作り上げた価値である。2つ目は「感情的価値」である。製品を作り上げるための「ストーリー」「コンセプト」「ブランドの世界観」が含まれる。3つ目は「自己表現的価値」である。これは「作り手の思い」「作業工程」などの経営者が世の中に表現したい「強い思い」が求められる。
これらの高価付加価値の条件を私が購入した高級傘ブランド「フルトン」に当てはめて考えてみる。
FULTON Birdcage 3つの付加価値要素
機能的価値 ・UVカット加工
・耐風、軽量なファイバーグラス素材
・「エリザベス女王御用達」「ロイヤル・ワラント
感情的価値 ・高級感のあるロゴマーク
     
・FULTONの象徴となるバードゲージのシルエット
自己表現的価値 【目指す企業像】
・「伝統と革新による製品開発」
・「他に類を見ない価値の形成」

このようなブランド独自の魅力が、提供される「付加価値」となり、ニーズと合致した顧客は「すくいとられる」のである。どうやら「スキミング・プライシング」である製品と「ペネトレーション・プライシング」である製品とでは、まったく別の需要があるようだ。ペネトレーション・プライシングが「低コスト」を提供しているのであるとすれば、スキミング・プライシングは「コンセプト」を提供しているのではないかと考えた。
コンセプトとは、その企業や製品が掲げる世界観である。この世界観を守りきり、こだわりぬかれた事業が顧客への魅力、ニーズになっているのではないだろうか。では、なぜ私たちはこのような事例に魅力を感じ、高いお金を払ってまで購入してしまうのであろうか。
 それには二つの理由があると考えた。一つ目の理由は高付加価値を認めている顧客は、お金を払うことで「個性」を買っているのではないであろうか。という考えである。
マズローの五段階欲求で再頂点に君臨しているのが「自己実現欲求」である。モノにあふれ、不自由のない暮らしを送ることのできる人々は、「生理的欲求」「安全安定の欲求」のような一次的欲求は満たされているため、新たな欲求が芽生える。「こんな人間になりたい」「こんな自分を表現したい」といった「承認と自尊の欲求」である。このようなニーズを満たすのが、数々のブランドの「コンセプト」である。ブランドと顧客のコンセプトの合致が高価付加価値を成立させ、顧客にとっての「ステータス」になると考えた。GUCCICHANELのようなハイブランドの魅力は、顧客に「お金を払ってでも自己実現には欠かせない投資である」と思わせるようなコンセプトを持っているのである。

二つ目の理由は、そのプロダクトが持つ「ストーリーの価値」への付加価値だ。

 

 

 上期の例文で、人々の多くは、②の林檎に強い興味を持つのではないであろうか。モノにストーリーを持たせることは、モノの希少価値を高めるため、他製品との差別化、付加価値を生み出すのに最適な手段である。CHANELの香水が今も愛され続ける背景には、「マリリンモンローご愛用」というストーリーがあり、希少価値となっているのである。

(3) 結論
 高価付加価値戦略である「スキミング・プライシング」が成り立つには大きな理由があった。それは、「スキミング・プライシング」の製品と、「ペネトレーション・プライシング」の製品とでは全く別の需要で、提供している「価値」そのものが大きく異なっている。とにかく「低価格」が求められるペネトレーション・プライシングは、圧倒的な「コストパフォーマンス」を顧客に提供している。それに対し、スキミング・プライシングは、製品のストーリー性、顧客とブランドのコンセプトの合致が、「自己表現ニーズ」を満たすことで付加価値が生み出されるのである。
(4) 最後に
ハイブランドの高価付加価値は、製品のコンセプトを通して「顧客の自己実現欲求」「顧客のステータス」そして「ブランドの掲げる世界観」を提供しているのである。ものにあふれ、どんなものでも簡単に手に入るこれからの時代、ブランド立ち上げや、プロダクトの作成には、作り手の理想世界に沿ったコンセプト、魅力的なストーリーが必要であり、重要なポイントとなります。競合の多い「高価付加価値」の市場で勝ち残るためには、企業や作成者の「コンセプト」「理想世界」を、世界中の人に伝えたいという誰よりも強い気持ちが必要であるのではないかと考えた。また、インターネットや、文化の多様化により、これからの時代はこのような需要の変動は多いと考えられるが、新たな付加価値、需要は何か。これからも調べ続けてきたいと思う。

 

 

 

 

 

引用資料
・宮田匠「ひらめきEXマズローの欲求五段階説」(2018/08/04)より画像引用https://www.kikakulabo.com/topic-m5/
・中江翔吾「ブランディング戦略 NAKAE SHOUGO」(2018/10/09)より一部引用https://nakaeshogo.com/added-value/